高橋剛は大正10年酒田市千代田に生まれました。
生家は代々神社仏閣の木彫を業とし、東京美術学校彫刻科を卒業後、関野聖雲、北村西望に師事しました。バレエダンサーや裸婦像の制作を中心にし、日展、日彫展で活躍。昭和60年、第17回日展に出品した「稽古場の踊り子」で日本芸術院賞・恩賜賞を受賞しました。
平成3年6月、故郷の芸術文化の振興のために彫刻作品の石膏原型178点を酒田市に寄贈されましたが、3ヶ月後、亡くなられました。酒田市では、寄贈された原型をもとに、平成4年から数点ずつ鋳造を行ってきましたが、これらは酒田市美術館の主要な常設展示作品となっています。